薬剤師の仕事百貨

ギネス認定!
最高齢の現役薬剤師〜比留間栄子さん〜
<今と昔の薬局業界の違い>

【プロフィール】
比留間榮子さん(女性・96歳)
95歳で「最高齢の現役薬剤師|Oldest practising pharmacist」に認定。
薬剤師である父親の姿を見て、自身も薬剤師になろうと決意。
現在でも患者様へのお薬相談や投薬業務をこなしており、薬剤師として地域の患者様との強い繋がりのもと、現役で活動中。

今も変わらず一薬剤師として活躍中

仕事内容は処方箋医薬品の投薬とお薬の相談販売を行っています。
この薬局で「かかりつけ薬剤師」もしていまして、本当に多くの患者様とお話をさせていただきました。
最近では核家族化が増えた影響でお独り住まいの方も多く、薬局にきてお話をすることが楽しみな方もいらっしゃいます。

働いている年数も長く、長いお付き合いの患者様もいらっしゃいます。
そのおかげで、嬉しいことに私目当てでお越しいただける患者様もおり、患者様が笑顔で帰られる姿を見るのも薬剤師としてのやりがいになっています。

昔の薬局は患者様に一番寄り添える場所

昔は風邪をひいても医者には行かず、まずは薬局に行くという流れが主流でした。
来局された患者様に「今日はどうなさいました?」と聞き、その症状によって薬局製剤をこしらえていました。
その頃は医者の始まりみたいな仕事を行っていて患者様により親身にお話ができるため、「症状が良くなったよ!」と報告にきてくださるととても嬉しかったのを覚えています。

漢方薬も今みたいなものではなく、自分達で煎じて作っていましたね。
薬も薬包紙を並べてスパーテルで分量をしていて、よく同じ薬局の方々とどちらが早く分包できるか競争もしていましたね。

患者様との繋がりが大切

医療業界は日々進歩していて、昔よりも便利になったことはたくさんあります。
今と昔を比べた場合、便利になったという意味では今の薬局業界の方が良い部分はたくさんあると思いますが、患者様との関係が希薄になってしまった部分もあると思っています。

例えば昔は「薬が足りない」となった時には、電車に乗って患者様の自宅まで薬をお届けにあがり、たくさんおしゃべりをしていました。そのおしゃべりから患者様とさらに親密になることで、また来局された際のご相談に役立つことがありました。
昔は今と比べて個人情報についてそこまで敏感ではなかったので、快く迎え入れてくださる方も多かったのですが、最近ではそれも難しくなったように感じます。

今でも「自分たちがどうしたいか」で患者さんと距離を測れると思いますが、
昔ほどではないように感じます。

今でも重要なのは、患者様に寄り添うこと

それでもやはり大切なのは、いかに患者様と信頼関係が築けるかどうかだと思います。

処方箋という概念が出てきてから、薬局としての立ち位置が「お薬を受け取る場所」という風に変わってしまいましたが、それでもしっかりと患者様に寄り添えることはたくさんあります。

「地域の患者様のために様々な相談にのり、親身になって対応をする。」
そのような当たり前の仕事をすることでも、何度も薬局に足を運んでくださり笑顔で帰られる患者様は多くいます。

当たり前の仕事を当たり前にやる

もし薬剤師の仕事に不満や不安がある方は
当たり前のことを当たり前だと考え、深く考えてなくていいと思います。

私は患者様のために当たり前に接して薬の説明をしたときに、後になって「ありがとう」と返ってくるときに薬剤師になってよかったなと感じます。

そういうことは働く上でも薬剤師としてでも当たり前のことだと思ってやっています。

患者様の中には「ヒルマ薬局大好き」と言って帰られた方がいました。
薬剤師に限らずなんでもないことが患者様にとって嬉しく感じてもらえることが嬉しいですね。

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