【プロフィール】
大澤光司さん(左)
株式会社メディカルグリーン代表取締役。現在では薬局15店舗、デイサービス2カ所、居宅介護支援事業所1カ所、介護付き有料老人ホーム1カ所、小規模認可保育園を3園を経営。栃木県内では 「蔵の街コミュニティケア研究会」と言う地域コミュニティ代表世話人であり、全国で年間50件以上の講演会の実績あり。
大澤昌弘さん(右)
株式会社メディカルグリーンのリクルーティングマネージャー。
今回の記事は、
大澤光司さんに薬局経営について
大澤昌弘さんに「フリーランス薬剤師」のご使用感想について
インタビューを行いました!
目次
1987年に栃木県内に薬局1号店を開業し、現在では15店舗運営しています。
1999年頃から在宅医療に取り組み始めました。その当時介護保険での在宅の制度が出来たばかりで殆ど認知がされてませんでした。
ある時市役所の知人から自宅に薬を届けないかと相談されたのですが、それが在宅の始まりです。
丁度その頃在宅医療をやっている先生が分院を作るということになりまして、2000年には「蔵の街コミュニティケア研究会」という地域福祉の力を高めようと医者、薬剤師、在宅介護相談員、保健婦、専門学校講師、民間の介護事業者、工務店経営者、行政関係者で始めました。
2012年には子育て支援事業として小規模認可保育園の運営も始めました。
薬局経営をする上で意識していることに、新卒採用・新人教育・クレドの3つがあります。
薬局では人材の90%以上が新卒採用でとった方々ばかりです。というのも中途採用に比べて薬剤師自身の調剤薬局のやり方がまだ確立されていない為、しっかりとした教育をすれば薬局に馴染みやすく会社にあった人材になり長期的な人材の確保が出来ます。
またクレドという行動指針を設定しています。
これは経営理念よりももう少し大きい枠で、行動指針を具体的に決めたものです。
会社ではそれを小さいカードにして朝礼の時にすり合わせを行っています。
最初のうちは導入はしていなかったですが従業員が増えてくると色んな考え方の人がいます。従業員が40〜60人くらいの時にクレドを導入しました。
その地域での多職種連携を心がける事、これに尽きると思います。
私は在宅を初めた頃から蔵の街コミュニティケア研究会という地域福祉のコミュニティをしており、そこからつながった人からお話を頂けたりします。
コミュニティにいるのも長く、かなり近しい関係を築けています。薬剤師だから大丈夫、ではなく薬の事なら大澤さんに聞けばなんとかしてくれる。
そんな評価があれば自然と在宅は増えていくと思います。
中途社員の採用コストはやはり高いですね。
そしてさらに中途採用の難しさには給与形態があります。
会社には会社の給与形態があるので現状の社員の給与も加味して算出する必要がありますが、中途薬剤師さんの希望年収と会社の形態が合わない部分も多々あるため、非常に難しい課題ではありますね。
新卒採用は中途採用に比べてコストが少なく済みます。上手く回れば採用コストをかけても人件費としてはトータルでは抑えられると思います。 しかし、上手く回らないと、採用コスト・人件費共に経営上の負担となってしまいます。
コロナが流行してしまい新卒採用が難しくなっていますが、新卒採用のコツは
「とにかく諦めずに取り組み続けること」です。
フリーランスという名前は知っていましたが、薬剤師にフリーランスはいないと思っていました。最初耳にしたときは「変なサービスではないのか?」と疑っていましたね。笑
不安な中でも「きょうりょく薬剤師」に人材を募集したのは、とてもおめでたいことではありますが、結婚でいっきに2人の従業員がいなくなってしまいまして、、、
中途社員もすぐに決まるわけではないし、もしすぐに見つかったとしても、現在いる社員と中途社員の役職や給与などのバランスをとることが非常に大変ですし、、、
そのため「きょうりょく薬剤師」にお願いした当初は「人材がいればお願いします」程度でした。
正直にお話すると、紹介してくださった方々は皆、あまりに優秀でびっくりしました!
フリーランスとして店舗に来て、現状働いている社員も複数名いる中での「輪になじむ力」が凄い方が多いです。
私がたまに店舗に訪れたときも違和感がなく働かれているのが素晴らしいです。
理由としては、知識以外にも人間力がいい方が多いからではないかと思っています。
派遣薬剤師との違いも感じました。うまく言語化が難しいですが、一言で言うと「感覚」ですね。
派遣薬剤師は「仕事はお金」という感じでお金に軸を置いている感じがしますが、フリーランス薬剤師は軸を仕事に置いているように感じます。それが意識の差として出ているのではないでしょうか。
薬の知識はもちろんですが、周りに短時間で打ち解ける能力が必要ですね!
人間性は数値にできないので、話している感じで見るしかありません。
正直な話、私の基準としては、面談で話していて疲れる人をとりたくないです。「コミュニケーションがとれるかどうか」「話をしていて気が合うかどうか」が重要になってきます。
少し話がは変わりますが、フリーランスをやるにはけっこうな覚悟がいります。とある採用をやっている会社が言っていたのが、これからは自分が個人事業主(I company)時代だと言っていた。20年くらい前の話ですが、このサービスを使い始めてからそれを思い出しましたね。
人が足りなくて困っている場合、まずは頼んでみることをオススメします。
「きょうりょく薬剤師」に依頼するにあたって、薬局業界には古い意識の人が多いです。薬剤師はいち企業に勤めるべきと考えています。
気分的には「正社員」「派遣」「フリーランス」という選択肢があるイメージです。
どのようなサービスかわからない以上、悩む気持ちはわかります。ですが悩む時間があるくらいなら固定概念は捨ててまずは使ってみるのはいかがでしょうか。
1:薬学生・大学向け
2:薬局経営者様向け
3:薬剤師様向け
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