薬剤師の仕事百貨

新卒だからこそ病院へ
【後編】

女性の働き方についてお聞かせください

どこの病院も一緒だと思いますが、働きやすいとは言い難いです。例えば子供が熱を出した場合は休むことはできますが、チームで動くため休んだ人の分を出勤している人が補う必要があります。そうなると休みづらさはあります。
産休や育休制度はありますが、ほとんどの人は結婚や出産のタイミングで辞めていきます。

ずばり年収はどれくらいでしょうか

新卒で入った場合は、400万円ほどです。
しかし今はボーナスが前よりも低くなっているため、もう少し低いと思います。ですが大手であるため、福利厚生は充実しています。また住宅手当も出ます。
住宅手当は実家暮らしの場合でも額は減ると思いますが出ます。

5年働いた場合は500万円ほどです。主任になると、「35歳くらい、扶養あり」で600万円は行くと思います。「44歳くらい、扶養あり」の場合は700万円くらいです。

何と言ってもやりがいが大きい

病院のいいところは薬剤師としてのやりがいの大きさです。学校で学んだことをフルで活かす場合は病院以外の選択肢はないでしょう。この病院のいいところは、やろうと思えば何でもできることです。

やはり給与が一番のネック

どう頑張ったとしても薬局やドラッグストアのような給与をもらえないことは一番のネックです。また病院ではコミュニケーション能力がなければ仕事ができません。関わる人数が圧倒的に多いため、話ができない薬剤師は看護師から叩かれてしまいます。

病院業界の不安点はなんでしょうか

どこの病院も慢性的な人手不足です。医師が足りないのは周知の事実ですが薬剤師も足りません。100点業務というものがありまして、これは各病棟に専任の病棟担当薬剤師を置き、週40時間以上病等業務に従事すると得られる点数です。専任なので他病棟と兼任することはできません。薬剤師の不足により、この点数がなかなか取ることができないのです。
しかし、病院薬剤師の仕事はAIには取って代われない仕事であるのは大きな強みであると思っています。

この病院や業界に入りたいと思う方に向けてメッセージをお願いします

病院に就職するまでに、やりたい分野が決まっていなくても全く問題はありません。大学病院のため、様々な診療科が存在し、色々な処方に触れ、先生と話して自分のやりたいことが見つけられる、そんな病院です。さらに見つかった後はその仕事に付随した資格、例えば癌専門や緩和医療などを取りたいと思ったとき、いつでも取れる環境にあります。薬の知識も付き、やりたいならどんどんできる環境にあります。
しかし給与については残念ながら他の業界に比べて低いです。大学病院は病院の中では高いですが、それでも他業種には及びません。
給与を差し引いたとしても薬剤師としてのスキルを高めたいと思っている方には絶好の職場であることに変わりはないと思います。

新卒だからこそ病院へ
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